利用案内2018年05月30日
#86) 「火曜午後休診」の話はチャラに

  もうすぐ6月。次の二十四節気は6月6日の「芒種」(太陽黄経75°)。そして、芒種から更に15°進むと「夏至」です。庭のナンキンハゼはすっかり若葉を茂らせ、見事な緑蔭を作ってくれています(写真がそれです)。大幹に絡みつくノウゼンカズラの葉はもっと盛んです。大津市瀬田の自宅ではビナンカズラの花々が可憐でした。

 

  さて、先週からずっと考えていたのですが、ようやく決心がつきました。 #69)話「ブログ開設1周年」を書いた当時は、火曜日の午後診(夕診)を休ませてもらいたいと思っていました。しかし、この話は無かったことにしてください。 

  火曜午後を休診にしない理由は次の二つです。1)今年の2~3月頃は体力がどん底でしたが、最近少し回復したこと、2)現役世代の患者さんにもっともっと来て欲しいと思うからです。つまり、会社帰りの時間帯に、現役世代の高血圧や糖尿病の患者さん(予備軍さんも)にもっと当クリニックを利用していただけるようにしたいのです。そのためには、一日でも診療の機会を減らしたらダメでしょう。

  西城秀樹さんのように40代で脳梗塞なんか起こしてほしくないから、当方できちんと治療を受けてもらいたいのです。会社の健康診断で肥満や高血圧、高血糖、高脂血症を指摘される人は多いですね。そして、健診先から受診を勧告されている人も少なくないと思います。人生80年が当たり前の時代ですから、40~50歳代の現役世代は40年先まで「元気で長生き」を保ち続けてほしいと思います。

 

  高血圧で受診すると、ほとんどの場合、アムロジピン(アムロジン®、ノルバスク®など)を処方されると察します。しかし、アムロジピンなどカルシウム拮抗薬は血圧を下げる力は強いのですが、血管を若くしなやかに保つ効果はありません。トランドラプリルやテルミサルタンには高血圧を下げる効果もありますが、何よりも大事なことに、血管を若く保つ効果もあるのです。

 

  高血糖を指摘され受診したとしても、医師からトランドラプリルやテルミサルタンを処方されることは無いでしょう。糖尿病は血管がボロボロになる病気です。糖尿病の治療目標は血糖を下げることではなく、「血管から老いる」種々の合併症(有名な網膜症・神経症・腎症;大動脈や細動脈の動脈硬化)を予防する、あるいは、進行を食い止めることにあります。その目標にかなった薬は、目下のところ、トランドラプリルやテルミサルタンだけです。

 

  現役世代の患者さんたちよ、どうぞ会社帰りに三雲クリニックをお訪ねください。終生の責任ある医者として長いお付き合いをさせて頂きます。私の医者生命の続くまで。