日々のあれこれ2018年01月28日
#67) 道路行政の不作為、個人の公共奉仕の心

 先日、東京都心でも-4℃を記録した日がありました。その日は名古屋でもかなりの積雪があり、いったん融けた後の冷え込みで翌朝の路面は鏡のようになっていたようです。「午前9時半頃(じゅうぶん明るい)、名古屋駅近くの幹線道路でスリップした軽トラが歩道に乗り上げ、70代の女性を跳ね殺した」というTVニュースで、ほんとに鏡面みたいな映像を確認できました。

 こんな路面で「普通の(ふだんと同じ)」速度で走行した運転者の責任は当然です。一方、道路管理者の責任がマスコミで何も問われないのが不思議でなりません。前夜から凍結が予想されたでしょうから、凍結防止剤を散布する等の「危険回避の措置」を道路管理者はとるべきだったと思います。

 また、鏡面のような道路を通行止めにする等の「危険回避の措置」を警察はとるべきだったと思うのですが、こんな声が上がったとも聞きません。マスコミも「行政に責任はない」と思い込んでいるのでしょうか。

 何のための「道路管理者」なのでしょう???

 

 カナダでは「家の敷地に沿う歩道の除雪義務」が法律で定められています。アメリカでも一部の州では同様の法令・条令があるようです。除雪不十分が原因で転倒・負傷者が発生したら裁判で負けるんだとか…。

 日本では、法律で定められなくても自宅前の歩道の除雪は、公共奉仕(パブリック・サービス)の精神で自主的にやりたいものですね。

 

 ふだん我が物顔で自宅前の公道に路上駐車(路駐)しているくせに、積雪時に自宅前の除雪をしない輩をしばしば見受けます。それどころか、皆が路駐を避けて通るものだから、その部分だけがいつまでも雪が残り通行に支障を来たします。

 

 公共奉仕の心が乏しくなった世情を憂えるものですが、戦前はどうだったのでしょうね?