診療(診察・治療)2023年04月04日
#127) コロナワクチンに関する重大な決断(上):長らくのご無沙汰を詫びつつ

昨夏以来ずいぶん長らくブログ更新をサボっていました。加齢による体力低下が主因だと思いますが、医者として学ばねばならぬことの多さも原因の一つです。つまり、時間と体力に余裕がないのです。しかし、最近、井上正康・大阪市立大学名誉教授(医学部・分子病態学)の講演動画を視聴して、どうしても世間に伝えておくべき責任を感じたので、老骨に鞭打ってブログ更新を思い立ちました。動画に関する詳細は【脚注】のかたちで後述します。

 

【重大な決断:mRNAワクチンを射たない、射たせない】

 上述のとおり、井上正康名誉教授の講演『ウイルスと生命の生存戦略』からコロナ感染症およびコロナワクチン騒動に関して包括的な理解を得ることができた。その結果、いままで疑問に思ってきたことに対する完璧な解答が得られ、重大な決断を下すことができた。

 

 重大な決断とは、mRNAワクチンを自分も射たないし、人にも射たないし射たせないことである。            

 

【決断に至る経緯1:コロナ株とコロナ感染症の変遷】

 新型コロナ感染症については2020年2月~5月当時から、1)コロナ感染初期に間質性肺炎が起こるのはサイトカイン・ストームによる過剰な免疫性炎症反応であること、2)ゆえに治療手段としてステロイドを用いればよいこと、3)初期の段階で間質性肺炎を制御・治療できれば、ECMOなどを要する重症肺炎には至らないはず、4)だから、コロナは少し毒性の強い風邪であり、早期診断・早期治療を町医者レベルで推進すれば怖い病気ではない、5)感染者をいちいち隔離せず、町医者が普通に扱えるように2類ないし1類の法的規制を早く外すべし、などの情報を発信してきた。

 

 井上先生の講演から理解できたこと。a)ウイルスに対抗できるのは薬やワクチンではなく、自然免疫系であること、b)ゼロウイルスなんて妄想に過ぎない。ウイルスとは共生しかあり得ないこと、c)デルタ株までは、血管壁にあるACE2受容体にコロナウイルスのスパイク蛋白が結合してウイルス遺伝子をヒト細胞内に注入すること、d)ヒト細胞内で増生されたスパイク蛋白などウイルス蛋白が抗原となり血管壁のACE受容体に結合し、血管傷害を起こさせること、e)オミクロン株以降はスパイク蛋白内のアミノ酸変異によりプラス電荷を多数持つウイルスに変異したためACE受容体を介することなく咽頭粘膜に直接結合して咽頭炎を起こすこと、f)ゆえにオミクロン株は血管炎を起こすことがなく軽度の咽喉頭炎で収まること、など。

 

【決断に至る経緯2:コロナワクチンへの疑いが確信に変わった】

 コロナワクチンは、医療者として優先接種を2回目まで受けた。注射部位の痛みはあったが、熱も出ず全身倦怠感も無く、年寄りだから反応が弱いのだろうくらいに思っていた。しかし、2021年10月頃から、尼崎の長尾和宏医師が発信していたようにワクチン副反応に関する疑問を持ち始めた。

 

 その契機になったのは、うちで掛かりつけで診ていた高齢患者さん2名が突然死されたことである。2人とも、心不全や腎機能低下を抱えながらも、拙ヤブ医が必死でくふうした処方により、低空飛行ながらも墜落はせずに安定飛行を続けて来られた患者さんであった。その2人とも、ある日とつぜん警察から照会電話があり「急死するような要素・前兆はありましたか?」と問われた。私にとっては突然の、想定外の、訃報であり、どう考えても不可解な死亡であった。2人とも3回目以上のブースター接種を受けておられた。ただし、接種から2~4週間ほど経過していたため、ワクチン副反応との認識も、疑いもされずに病死あるいは老衰死とされた。

 

 その件があってから、ワクチンによる血栓症・塞栓症が起こるメカニズムに関心を持っていた。2022年に入ってからは、ワクチンによってヒト細胞で合成されたコロナ・スパイク蛋白が血管壁のACE蛋白に結合して血管壁を傷害するという論文や著作が公開され、私の抱いていた疑問を解明してくれた。この点は、井上先生の講演の中でも明快に解説されている。

 

 また、mRNAワクチンはウイルス遺伝子を脂質ナノ粒子(LNP)で包んだ製品である。今まで漠然と考えていた疑惑、あるいは、今まで知らなかった事実が科学的に実証されたことを井上先生の講演で学ぶことができた。以下に列挙する。

 

 1)コロナウイルスのスパイク蛋白の遺伝子mRNAを包んだ脂質ナノ粒子は筋注されたあと血液を介して全身の細胞に無差別に結合する、2)遺伝子からスパイク蛋白を作ったヒト細胞はスパイク蛋白を細胞外に放出したり、3)細胞表面にスパイク蛋白を呈示したりする、4)スパイク蛋白は被接種者の免疫細胞により認識されて抗体を産生する、5)遊離のスパイク蛋白は血管内を全身に運ばれて血管壁のACE蛋白を介して血管壁を傷害する、6)スパイク蛋白を細胞表面に提示した細胞は、自身の免疫細胞に認識されて攻撃を受ける、つまり自己免疫性細胞傷害が起こる。

 

 更に恐ろしいことは、7)mRNAは容易に壊されるはずだが、ワクチンに含まれているのはメチル化ウリジンを組み込んだ、分解されない~分解されにくい修飾mRNAである、8)ゆえに注射したあと半年くらいは体内に残存する、9)逆転写酵素によってヒトDNAに組み込まれる事実が証明された、10)もしもヒトDNAに組み込まれたなら、永久にコロナスパイク蛋白を作り続ける。 

―つづく―

 

【脚注】

井上正康名誉教授の講演を記録した動画は、ニコニコ動画の「藤江@日本の人口増加を目指す男」さんがアップされている動画『「昨日の講演会」今年からは言います。【井上正康】/演題「ウイルスと生命の生存戦略」』をご覧ください。 全編は108分07秒もあるから、1.75倍速で視聴すれば約1時間で終えることができる。しかし、どのスライドもグラフもイラストも極めて明快で無駄な冗長な面はひとつも無い。是非とも繰り返し視聴してもらいたいものだ。アップされた藤江さんにも謝意を申し上げる。

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