日々のあれこれ2017年08月11日
#42) 残暑きびしき折柄… 山の日 祝日

「8月7日は立秋」だと前回 書きました。確かに、深夜や早朝には秋の気配が感じられるようになってはいたのですが、6日の月夜を愛でたその数時間後には豪雨の音で起こされました。「こっちへ来るな!」と願っていた台風5号が、なんと滋賀県の湖南・湖東・湖北を縦断し各地で豪雨をもたらしました。ちょうど鈴鹿山脈の滋賀県側を縦走するようなコースをたどったのですね。新名神も1号線の鈴鹿峠も通行止めになっていました。

 とくに長浜では姉川が氾濫し、市内の道路が激流に変身しました。その後も本州をゆっくりゆっくりと移動し、あちこちで災害をもたらしました。台風の発生から18日と18時間かかって漸く温帯低気圧になった、大迷惑な台風でした。

 

7日は滋賀県内に台風が長居した最悪の日でしたが、翌日には晴れて浜大津の琵琶湖花火大会が予定どおり行われたようです。私は一度も観に行ったことがありませんが…。

 

台風が去ったあともカラッとした天気にはならず、高温多湿の毎日が続いています。これはもう「残暑」なんていう言葉ではとても表現できませんね。「秋立ちぬ」なんて皆さん気付いておられないのではないでしょうか。

 

とはいえ、明日12日~17日の期間は七十二候のうち「立秋の次候」に当たる「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」になります。この時期に日本は敗戦記念日とお盆を迎えます。

 被占領国日本(The Occupied Japan)に生まれた私は、決して「終戦記念日」とは呼びません。敗戦、無条件降伏したことを日本人の心に永久に記憶するための日と位置づけています。

 

8月16日には京都・五山の送り火があります。僕の少年時代の思い出は今も微妙に顔を出してきます。大文字の最後の火が消えたとき、「ああ今年の夏も終わりだな。まだ宿題ひとつも出来てへんやん」と憂鬱を味わうのが、例年のことでした。まだ祖母も健在でしたので精霊を送るという意味ではなく、夏休みに遊び呆けたという後悔の念が強まる さみしいさみしい記念日でありました。