日々のあれこれ2017年07月21日
#38) 炎暑 大暑

しばらく天気図もニュースも見ない日が続いていましたが、近畿は梅雨が明けたとか。きのう木曜日の午後は、いつものように、特養ホームへ往診に行ったのですが、その道中はまさに「炎暑」とか「朱夏」という語感そのままの、クラッとするような暑さでした。露天駐車にはアルミの日よけが必需品になりました。 コンクリートやアスファルトの景色には炎暑しか感じませんが、道中に広がる光景で言えばイネの葉が青々と育ち、それが風になびく姿は見た目の涼しさをわずかに感じさせてはくれます。

 

「炎暑」とは「大暑」の時候に用いるのがふさわしい言葉だそうです。私は大寒(太陽黄経 300°)の生まれだからでしょうか、その真逆である大暑(太陽黄経 120°)は最も苦手とする季節なんです。朱夏というのは五行説に基づく「青春・朱夏・白秋・玄冬」の中の夏を表す言葉ですから、特別に「炎暑」を意味する言葉ではないのでしょうが、「朱」は燃えさかる暑さを感じさせる文字ですよね。

 

来る7月23日は二十四節気の大暑。大暑は陰暦では「六月の中気」と定められています。つまり、大暑の日を含むひと月が陰暦六月になります。今年の大暑は、たまたま朔日、つまり「新月」、「おついたち」ですから、六月一日となるわけです。陽暦からひと月どころか、ふた月近く遅れています。なぜかと言うと、今年は閏五月の29日間が挿入されているからなんですね。

 7月22日が陰暦の閏五月二十九日で、閏五月の晦日に当たります。その日は土曜日ですから、本来は午前中診療がある曜日ですが、今回は臨時に休業させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、悪しからずご了承いただきますようお願い申し上げます。