7月7日は二十四節気の「小暑」。太陽黄経 105°つまり、春分を起点として地球は公転軌道を 7/24周したことになる。
7月7日は七夕ではない。陰暦の行事を陽暦で行うことの無意味さは前回述べたとおりです。七夕は陰暦七月七日の節句です。そういう文化的意味を次世代に正しく伝えていく必要があると思う。ただ、今年は閏五月が割り込んだため、七夕は8月27日(ほぼ上弦)までずれ込みます。ちなみに、去年の七夕は8月9日(上弦の前々夜)でした。
小暑とは、梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ(Wikipedia)。梅雨末期には豪雨・水害をもたらすことが多い、というのが日本の常識でしょう。
前回、出雲大社のことを書いたら、なんと島根県西部(石見の国)に大水害(7/4)。数年前にも豪雨で山口線や三江線(廃線が既定)の線路・鉄橋が流された被害がありました。私が島根医大に在職中の出来事でした。今回も江の川(ごうのかわ)流域などに大きな被害が出たようです。
と思っていた矢先、翌5日午後からは九州北部で「ノアの洪水」を想わせるような悲惨な大水害が発生しました。キイワードは「線状降水帯」だそうです。背振(せぶり)山系に、飽和水蒸気を含んだ南西風がぶつかって積乱雲が次々発生し、途絶えることのない西風が積乱雲を東方の朝倉、日田などへどんどん運んで十時間以上も豪雨が続いたとのこと。
水蒸気たっぷりの空気と聞いてすぐ「南海の海面水温が高いのでは?」と思って調べましたら、やはり30℃を越えるまで上昇しています(『気象庁|海面水温に関する診断表、データ日別海面水温』参照)。南海海面からモワモワと湯気が湧いて、太平洋高気圧の西の縁を回って九州西岸あたりから梅雨前線の南側に沿って どんどん供給される、いわばターボ・チャージャー(過給器)みたいなもんですね。
これらの現象を正確に理解するには、日本気象学会のweb記事『新用語解説』の『線状降水帯・PDF』や『湿舌・PDF』が役に立ちます。
鳥栖ジャンクションから日田・湯布院・別府方面へ大分自動車道を東進すると、筑後川の峡谷がどんどん狭まってきます。今回の雨雲は背振山の東側で連続発生して、筑後川の峡谷をまさに埋め尽くすように流れ込んだのでしょうね。
それにしても、累積雨量が564 mmだなんて、スゴイ!としか言えません。ありとあらゆる地面の上に深さ56.4 cmまで水を張ったということですよね。もちろん屋根の上にも、ビルの屋上にも。
梅雨前線が消えるか、もっと南下して海上へ抜けることを祈るばかりです。
三雲クリニック
12/7(土) 大雪(黄経255°)次は冬至です。日本人の免疫力落ちてます。打ったらあかん‼ コロ・ワクは毒チンやでぇ❕