趣味2017年06月21日
#30) きょうは夏至だ、どしゃ降りだ!

 空梅雨さわぎも昨日まで。きょう夏至の日は未明からどしゃ降りになった。

 こんな天気だから今日は無理だとは思うが、夏至の日の正午頃にやってみたいことがある。何十年も望んで来たが、いまだ実行できていない。

 それは何か?といえば、昔 Facebook で紹介したことがあるが、滋賀県立近代美術館の庭園彫刻『夏至の日のランドマーク』の影が夏至の太陽の南中時刻にすっかり消えるのをこの目で確認したいのだ。ただし、現在、改装工事中なので彫刻に近寄れるかどうかは不明。

 同美術館の公式ブログにその記事がある。写真も掲載されているので、ご覧あれ。

   夏至の日の正午に影が消える!? 不思議な作品の謎を追え!

   http://d.hatena.ne.jp/shiga-kinbi/20110617/1308268095

   同美術館のデータベースによれば、この彫刻は「地面に垂直」から真南の方向へ 11.5° 傾けてある。

   http://www.shiga-kinbi.jp/db/?p=11261

 さて、この 「11.5°」 っていったい何だろう? この彫刻のある地点は、Google Mapによると東経135.94°、北緯34.97° と見なされる。 夏至の日の太陽は北回帰線上の地点では正午に真上(天頂)に来る。 「北回帰線」というのは北緯 23.43° の緯線のことだから、彫刻のある地点は同緯線から北へ 11.5° 振っている。だから、夏至の南中時刻の彫刻に対して、太陽は真上からではなく、南へ約 11.5° 傾いた角度から降り注ぐというわけだ。

 そんなわけで、彫刻の影がみごとに消える、という仕掛けがしてあるのだ。作者の山口牧生氏に大いなる興味がわく。