義歯治療2024年02月26日
治療用義歯から精密義歯.1

患者69歳5か月 男性 

主訴

上顎前歯部の動揺と臼歯の欠損により固い物が全く嚙めない。

以前より、偏頭痛・肩凝り・腰痛に悩まされている。

 

【口腔内所見】

   残存歯

上記、6本の動揺が大きく保存不可能 

 

上顎前歯の動揺と臼歯部の欠損により咬めるところがなく、咬み合わせの乱れによる偏頭痛・肩凝り・腰痛が疑われる。 

 

顔貌所見

 

咬合高径の低下と両頰の陥没感がみられる。

 

治療方針と内容 

 

1.残存歯の抜歯

の抜歯

 

2.治療用義歯:下顎位を安定させる目的で下顎局部床義歯の臼歯部をフラットにし、下顎位を規制しない状態で咬んでもらう。

 

3.上下顎残存歯を再治療し、上下顎の咬合平面を確立する。 

 

4.治療用義歯の人工歯の大きさ・形態・シェード・排列状態を言うに及ばず、咬合高径・水平的下顎位•義歯辺縁、及び粘膜面形態に至るまで、治療用義歯を範とし最終義歯の調整をする 

 

5.治療用義歯の使用を継続しながら、下顎運動のリハビリテーション及び抜歯後の歯槽骨の吸収安定を待ち最終義歯の作製に入る。