義歯治療2024年02月26日
治療用義歯から精密義歯.2

①②③ 初診時顔 75歳5か月 男性

咀嚼障害で来院、咬合高径の低下と両頰の陥没感がみられる。

 

④~⑧ 口腔内写真

 

⑨ パノラマ写真

 

⑩⑪⑫

 

⑬⑭

 

⑮⑯⑰ 治療用義歯装着時:顔

治療用義歯を入れて、肉でも何でも咬みしめることが出来るようになった。

固い物が食べられ、好物の柔らかい村雨を食べなくなった。

一番驚いたのはゴルフ場でボ一ルを打った時、今までより100m以上も飛んだ事だった。

 

⑱⑲ 口腔内写真

 

⑳ ゴシックアーチ(下顎位の検査)から、ゴシックアーチのアぺックスが前回に比べて定まりよく咬めている事がわかる。

 

㉑ 抜歯した右上中切歯を参考に色と形態の近い人工歯を選択する 。

 

㉒ ゴシックアーチ描記とチェックバイ卜探得の同時記録法で咬合器に移す。

 

㉒ A . B . C チェックパイ卜

㉒ D • E 治療用義歯から最終義歯へ

 

㉓㉔㉕ 最終義歯装着時:顔 

咀嚼障害・発音障害がなくなり、以前にあった偏頭痛・肩凝り・腰痛の症状は全快した。

そして何より、誰が見ても入れ歯と分からない審美的改善に満足している。

体重も5kg増えたとの事。

 

㉖~㉛ 口腔内写真

 

㉜~㉟ 最終義歯の写真

 

㊱ パノラマ写真

 

㊲㊳ 9年後、患者84歳6か月 

口腔内写真 4 ┓の動揺が大きく来院
4 ┓抜歯を説明、抜歯後入れ歯の再製を希望

 

㊴ パノラマ写真 

㊵ ゴシックアーチ(下顎位の検査)で下顎の前方、側方運動から 力強く左右封称となり、アぺックスとタッピングポイントの一致がみられ下顎運動が大きく改善され、よく咬めていることがわかる。

 

㊶ 完成義歯装着時:顔 

㊷㊸ 口腔内写真

 

㊹~㊼ 完成義歯の写真

 

治療用義歯から精密義歯 

まとめ

我々歯科医は、これまで口腔内を見ることに専念してきたが、口腔は全身の一部であることを忘れてはならないと思う。

その役割は身体全体からみると、咀嚼だけでなく咬合のバランスは姿勢の維持につながり、咬合の乱れは、あごの関節の不快症状を起こす。

そして、全身に影響し偏頭痛・肩凝り・腰痛の原因となる。

今回、口腔の乱れによる全身の不具合を改善する為、治療用義歯を応用し咬合を復元して患者本来の機能美を追求しました。