歯のホワイトニング2024年01月24日
歯のホワイトニング

歯のホワイトニングには大きく分けて3つの方法があります

 

1、 軽度の場合は、歯を削らずに白くする方法

一般的にホワイトニングと言われるのはこの方法です。

歯を削らずに化学的に歯の表面から漂白剤で白くする漂白法です。

 

メリット

•歯科医院と自宅の両方で比較的簡単にできる

•歯を削らず可逆的でトラブルが少ない 

 

デメリット

•重度な変色歯には適応しない 

•治療期間が長い

•知覚過敏のある人や歯周病の人には、漂白剤の刺激による痛みで適応外

•後戻りが大きい

 

2、 重度の場合、歯を削り被せる

歯の表面を一層削り、セラミッククラウンで修復する 

 

メリット

•短時間で修復できる

•後戻りがない(セラミックの場合)

 

デメリット 

・神経をとるケ一スが多い

・歯を削る量が多く、神経をとった場合歯が弱くなる

・費用が高くなる 

 

3、 ウォーキングブリーチ

重度の場合、失活歯で中から歯を白くする治療です。

抗生物質の影響で、歯の変色が重度の場合や神経がなく変色した歯は中から白くする。

 

メリッ卜

•患者本来の自然の色に戻る事が出来る 

•若干の後戻りがあるが、色調は維持される

•費用が安くできる

•歯の外側を削らない為、自然の形を維持できる 

 

デメリット

•中から漂白剤を入れて白くする為に、神経をとる必要がある

•神経のない歯は別として、虫歯でもない歯の神経をとるのに抵抗感が強い

•神経をとるので、歯が脆弱となる 

 

 

歯のホワイトニング 

今回抗生物質が原因と思われる変色歯に対し、メリット•デメリットを説明の上、表面からのホワイトニングは適応外である為、被せるか中からの漂白のニ択で神経をとり中から漂白した二症例を御報告します。

 

症例.1  21歳3か月女性 

主訴

抜歯後、矯正治療をしたが、黒茶色の変色歯が小さい頃よりコンプレックスを持っている 

 

             4│4

             4│4

 

①、② 施術前:顔

 

③~⑦ 施術前:口腔内写真

 

⑧ 施術前:パノラマ写真

 

⑨、⑩ 施術後:顔

 


⑪~⑮ 施術後:口腔内写真

 

⑯ 施術後:パノラマ写真 

 

 

症例.2  25歳3か月女性

主訴

黒茶色の変色歯を主訴として来院 

 

⑰、⑱ 施術前:顔

 

⑲~㉓ 施術前:口腔内写真 


        

㉔ 施術前:パノラマ写真

 

㉕  1│1  歯2本を漂白し確認 

 

㉖~㉛ 施術後:口腔内写真

 

㉜ 施術後:パノラマ写真 

    

まとめ

患者2名は漂白の効果にとても満足している。

術者としては根管治療の良否が重要で完璧さを求められる症例である。

治療後神経がない為、破折を防ぐのに歯根の中に、金属ポストで補強します。 

ウオ一キングブリーチ(中からの漂白)の欠点は神経をとらなければできない点です。

その為、打撲etc.の原因で神経が死んだ1~2歯の漂白には大変良い方法だと思います。