顎関節症2023年07月10日
顎関節症の臨床.2−1

成人女性の顎関節症

22才3ヶ月 女

診断:両側性顎関節症

①主訴

開口時に逆くの字型に右側に大きく偏位すると同時にガクンと鳴る顎関関音と痛みで

固い物が咬めない。    

②③両肩にひどい肩こりと両側に筋緊張性の典型的な側頭筋の疲労による頭痛がある。

 

 

⑤右側の口腔内写真

    

⑥鏡を使っての⑤と同じ右側の口腔内写真

    

⑦左側の口腔内写真

    

⑧鏡を使っての⑦と同じ左側の口腔内写真

    

⑤~⑧

6┛の挺出↓

これは対合歯の 6┓が虫歯の為、低く小さくなり放置した為、6┛の挺出に合わせて低く冠せたと思われる。

┗6の挺出↓

┏6の欠損で放置、その為、咬む対合歯が無い為

┗6の挺出、それに合わせて┏ ̄⑤ ̄6 ̄⑦ ̄ のブリッジを装着している。

 

⑨ 6│6 が大きく挺出している。

    

⑩ 6│6 の挺出に合わせて 6┓ 冠と ┏ ̄⑤ ̄6 ̄⑦ ̄ ブリッジが作られている。

    

⑪⑫両側に下顎の食いしばりの為、両側頬粘膜に食いしばりの圧痕がみられる。

咬合平面の乱れからくる無意識に歯を強く食いしばってしまう為、歯や顎へ大きな負担が

かかり、頭痛、肩こり、ガクンと鳴る顎関節音、顎関節痛の原因となっている。

この事は本人は全く理解していない。