症状2023年06月19日
熱中症?

梅雨の中休みで土日は、暑かったですね。

私の居る奈良県は、庭のあるお家が多いので定年退職後に家庭菜園や園芸を楽しんでいたり

家族の為に、DIYでデッキや花壇の作成するお父さんがたくさん居られます。

雨上がりの朝の涼しい時に、やるなら今!って感じで草むしりやスコップで掘り起こしたり

ノコギリでギコギコ頑張っておられます。

そんなお休み明けに、身体の不調で相談に来られます。

いずれも、ご本人は軽い熱中症だとは気づいておられません。

まず1人は、水曜日に来られて夕方から夜中に咳が出始めて昨晩は眠れなかった。

特に喉の痛みはなくて、身体を傾斜して眠ると多少は楽だそう。

咳は、乾いた咳で咳が出過ぎて脇腹が痛いとおっしゃっています。

休みの日の朝に雑草駆除に精を出していたそうです。

多少の火照りは感じたけれども大した事はなかったにで草むしりの後で

シャワーを浴びて半日過ごした。その日は咳は出なかったそうです。

その翌る日の朝に口が乾いて起きたそうです。夕方から咳がで出したという事です。

次の人は、最近寝苦しくて眠れない。汗もそんなに出ない、もちろん寝汗もかかない

でも、上半身が火照る感じがします。皮膚も少しカサカサしてきた様子でした。

布団に入って眠れなくて目が冴えて困ると相談を受けました。

3人目は、日中にやたらと喉が渇いて水が欲しくなる。たくさん飲んでも、頻尿には

ならない。でも、朝起きると口がネバネバするし、

口内炎になりかけの様な状態に口の中がなっている。

この方々の相談内容は、咳、不眠、口の枯渇で異なりますが、

原因は、身体が未だ夏の暑さに対応する体制が出来ていない事です。

つまり、体表を調整して身体の中の熱を放散する準備が出来ていない時に

休憩を挟まずに一気に野外や空調を効いていない所で作業してしまった為に

身体内部に熱が篭ってしまったから出た症状です。

いわゆる軽度の熱中症です。

咳は、熱により咽喉の潤いが失われて乾いて起こり、また咳と伴に体力も

消耗するのでスタミナ切れになる午後から症状は悪化します。

こんな咳には、竹葉石膏湯で気管の熱を覚まして補気もして元気を補充します。

不眠の症状は、人間が眠りに入る時には、体温、特に頭部の温度が下がる勢いで

眠りに入って行くのですが、身体に熱が篭っているとこの温度の降下が速やかに

行かない事が考えられます。

この場合は、黄蓮阿膠湯で胸より上部の熱を覚まして身体に潤いもを与えます。

最後に、咽喉が乾くですが、お酒を飲み過ぎた翌朝も同じ症状になります。

胃熱があるので、その熱が上に上がって起こります。

白虎加人参湯を処方します。身体の熱を覚まして、消化器の機能を回復してくれます。

熱中症と言えば、真夏日のもっと暑い日に起こると思いますが、

まだ身体が慣れていないので、油断禁物です。

熱中症対策に格別に良い漢方が有ります!

生脈散と言います。運動や作業を始める前に飲んでおいて、

お家に帰ってからもう一度服用すると翌日も元気にお仕事出来ます。

これからのシーズンに欠かせない処方です。是非お試しくださいね。