台風が遠ざかって行ったら、梅雨のシーズンの到来になるんでしょうね。

梅雨の時期には、頭痛や膝関節痛や腰痛などの痛みに関する相談が増えてきます。

病院では、鎮痛剤や外用薬で様子を見てください。あるいは頭部の画像や頚動脈の

検査をするようですね。

鎮痛剤は、頻繁に服用すると痛みの感度が上るので今まで辛いと感じなかった頭痛が

薬を飲んまないと辛抱出来なくなるのであまりお勧めしません。

たまにだったら構いませんよ。

東洋医学では、痛みの性質によって細かく分類してそれを基に治療します。

まずは、痛みの勢いです。

実痛…急性の激痛でさすったり、押さえると増悪します。また飲食しても増悪します。

　　　足を攣ったり、胃痙攣などを思い浮かべてください。

虚痛…慢性でシクシク痛み、押さえると軽減し飲食で軽減します。

　　　病院に腰の圧迫骨折で入院しているお年寄りの腰を摩ってあげると喜ばれます

　　　肩凝りで揉んだり、葛根湯など温まる飲み物で軽減されます。

次は、痛みの性質です。

張(正くは弓へんではなくてにくづきです)痛…膨満感や張った感じの痛みです。

　　　お腹がパンパンに張って、おならだけではなくゲップで上がってきます。

　　　気滞という状態で、ストレスや緊張して息が止まって動いていない感じですね

刺痛…錐で刺す様な痛み、血瘀が原因です。心筋梗塞や狭心症の痛みです。

酸痛…だるい痛みまたはうずく痛みです。梅雨時期のリュウマチの痛みが近いですね

重痛…重い感覚を伴う痛みです。また関節が曲げにくいです。

　　　慢性腰痛などの人で梅雨時期に見られます。

絞痛…絞められるような痛み。仙痛。血瘀や尿道結石や胆道結石の痛みです。

痞痛…気管や食道に物が詰まって塞がる感じの痛み。

　　　ストレスで気の流れが下降出来ずに溜まって起こる痛みですね。

隠痛…我慢出来る範囲のシクシクした痛み、悶々とした痛みです

　　　元来虚弱体質で痩せて栄養が不足気味な人に見られます。

熱痛…患部が熱を帯びて痛む。足の捻挫や骨折、リウマチの指の腫れなどですね。

冷痛…冷えて痛む。腹冷え、冷気に当たって起こる関節痛などです。

解り易い痛みについて上げてみましたが、この他にも痛みの種類はあります。

相談に来られて一言で痛みと言っても、その痛みがどんな痛みなのか？

ゆっくりお話しを伺って判断する必要があります。

そしてその痛みの性質に合った漢方薬をお渡しして治療していきます。

痛みでお悩みの方は、一度相談にいらして、漢方を試してくださいね。

お待ちしております。