最近は、早朝と昼間の気温差が大きいですし、雨が降る日は、肌寒いですね。
新学期や年度初めの4月は、耳鳴りの相談がよくあります。
耳鳴りはいろんな年代の人に見られます。
今回は、耳鳴りの原因と対策についてです。
どの年代にもある原因がストレスと疲れですね。
ストレスを感じると自律神経が乱れてしまって交感神経が興奮します。
交感神経が優位になると血管を収縮するので耳周辺の血流が悪くなってしまって
耳の感度も落ちて雑音を拾うので「キーン、ピーン」などの耳鳴りがします。
この時には、肩こりも感じる人が多いです。
雨の降る前の日など気圧の変化で起こる耳鳴りは、皮膚と鼓膜に圧力がかかる事で
耳が余計な雑音を逃し難くなってしまうので耳鳴りが起きます。
最近はテレワークなどでイヤホンを使って仕事したり
学生さんなどで隣に座っていて解るくらいの大きな音で音楽を楽しんでいる人が
います。これでは、音の衝撃で耳の鼓膜が損傷を受けてしまい、耳鳴りがします。
年齢と伴に耳が音を捉える蝸牛内の有毛細胞も減少傾向になります。
そして動脈硬化も進むので、高血圧で耳の血流も悪いし耳の機能も低下して行きます。
お年寄りは、血で耳の栄養も充分に潤えないので耳鳴りになります。
漢方薬では、「気」「血」「水」のバランスを調える事をします。
「血」を補充出来る様に身体を調整して耳に栄養を届けて耳の機能や感度を良くする
漢方薬では、滋腎通耳湯などがあります。
老化による耳鳴り(腎虚)ではこの滋腎通耳湯を継続服用すると
耳鳴りのトーンが下がりますよ。
「水」の代謝が悪くなると聴覚器官の蝸牛に「水」が停滞して浮腫んだ状態になって
正しく音を感知出来なくなります。
苓桂朮甘湯は身体の余分な水分を排尿する事で体内の水の巡りをよくして
自律神経のバランスを整えます。
動脈硬化や高血圧などの耳鳴りでは
七物降下湯は減少傾向の血を増やして内耳に栄養補給をしながら
のぼせや興奮などのなどの熱感を冷まして耳にかかる圧を下げます。
冠心逐瘀丹は、血管内や血管壁の瘀血を取り除いて血の巡りを良くして
内耳器官の感度を正常にしてくれます。
一言で耳鳴りと言っても原因も様々ですし、対処法も色々有ります。
気になる方は、一度相談にいらしてくださいね。
かおる漢方薬店
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