日々のあれこれ2017年05月29日
#25)今日は高校のクラス同窓会で大阪へ(アップが遅くて日付が変わってしまいました)

今日(5/28)の未明も寒かったですね。今朝の信楽アメダスによると、なんと最低気温は昨日(5/27)よりも寒い 7.7 ℃(午前03:51)とのこと。夏用のふとんでは寒かったので、その上に寝袋をかぶって寝ていました。

 

 さて、きょうは高校(大阪府立茨木)のクラス同窓会があったので、三雲駅からJRで出かけました。三雲駅の旧駅舎は跡形も無くなっていました。あの古い木製看板はどうなったのでしょう?

 

 草津線の車窓は一面に田植えを終えた水田が広がっていましたが、石部から栗東の間ではかなり多くの麦畑が見えました。まさに麦秋です。七十二候の「麦秋至」というのは、二十四節気の「小満」の末候のことだそうです。二十四節気を三分割したときの最初の五日間を「初候」、次を「次候」、最後を「末候」と呼んでいます。きょうは未だ「小満」の「次候」に当たりますが、麦は十分に色づいていました。

 

 電車内で読んでいた高島俊男『お言葉ですが…⑨ 芭蕉のガールフレンド』(文春文庫)の中に「オカルト旧暦教」という一文があります。旧暦が流行っているのだけれども、とんでもない誤解がまかり通っていると高島氏は言う。どんな誤解かというと、[季節や天候が旧暦にあわせてやってくる]と盲信しているオカルト教の信者が多いのだとか。

 

 陰暦は月の満ち欠けに基づくが、月の周期は約29.5日なので、12ヶ月 × 29.5日=354日となって、太陽暦の1年=365日とは毎年約11日のずれが生じる。そのずれを最小にするために約三年に一度の「うるう月」を挿入するのが太陰太陽暦なのです。私も毎晩の月を見て暮らしていますが、月の満ち欠けは観察しやすいので古くから愛用されてきたのでしょう。しかし、月の満ち欠けと、実際に季節を決めている太陽暦との間には何の関係もないのです。

 

 農事に必要なのは太陽の動きなので、その基準点として二十四節気や七十二候が定められています。旧暦は季節の変化を正確に示す暦では決してないのに、「情緒的な」「美しい誤解」、「根拠の無い盲信」をしている旧暦教信者が少なからず居るというわけです。

 

 ところで、国立天文台のサイトの中の「暦Wiki」を見ると「旧暦2033年問題」という項目があります。日本の太陰太陽暦として明治初年まで用いられてきた天保暦では「うるう月」をどこに挿入したらよいか?が一義的に決まらない問題が生じるのだそうです。まあ、2033年と言えば私は84歳、生きているかどうか怪しいので、私が頭を悩ませる必要は無さそうです。