症例2023年07月10日
事故で抜けた歯の処置後14年間ー5

5.予後②

 

3年1ヶ月後

2┛(右上2)違和感のある挺出歯に不完全治療が原因と思われる根尖部のレントゲン上に、のう胞を疑う透過像を認め根管の再治療を行う。

再治療後、のう胞摘出の為、歯根端切除を行いのう胞を摘出。

開いた穴の治療促進の為、骨充填剤を入れる。

その後、開いた骨の穴も治癒し問題は解決した。

なお、摘出したのう胞は5ミリ球形。

 

12年後

3本とも症状はないとの事でしたが、虫歯と歯の変色による審美障害の為、3本の歯を保険治療で冠せた。

 

 

14年後(写真なし)

3本の歯の動揺及び症状は全く無かったが、1┛(右上1)の再植歯は歯根膜が無い為、歯と骨が直接骨癒着して歯根の吸収がすすみ半分の長さになりました。

その後、患者は千葉県に転勤。

予後の治療を説明していたが、それ以来は来院せず。

なお、2┻1(右上2、左上1)挺出歯と舌側転位した歯は全く問題はない。