工房日記2019年05月12日
カラーリングの実験

 

最近は色使いの華やかな結婚指輪を目にする機会が増えたようです。

フォルムポッシュの結婚指輪の特徴としても、色使いの豊富さがあります。

昨今、密かに注目され始めたのがこの”カラーリング”です。

 

このような色付けは、ひと昔では考えらなかったものです。

技術の進歩と共に様々なタイプの結婚指輪があらわれて、選択肢が広がってきましたね!。

お客様としては、良い傾向ではないでしょうか。

 

カラーリングと言っても作り手により方法は異なります。

主なカラーリング方法として2パターンご案内いたします。

 

◆1.使用素材の特性によるカラーリング

◆2.コーティングによるカラーリング

 

◆ 1の素材はチタンとジルコニウムです。

チタンとジルコニュウムの発色は陽極酸化によりできた酸化被膜が光の干渉で生じる色です。酸化被膜の厚みにより様々な色合を楽しむことが出来ます。色のグラデーションも出来てとても華やかで美しい色を出すことが出来ます。ただ、厚みにより色合いが変わるため、使用して被膜が薄くなると色に変化が生じます。チタンとジルコニュウムの発色を比べると色の豊富さや強度ともにジルコニュウムに分があります。

 

◆ 2の素材はゴールドやプラチナなどほとんどの素材に適用できます。

ペインティングによるもので色合いも豊富で華やかな色合い以外の渋い色合いも出すことが可能です。ただ、グラデーションが今現在は出来ず単色になります。剥がれない限り同じ色合いを保ちます。

フォルムポッシュでは、2のコーティングを採用しています。

それは使用素材が貴金属だからです。

歳を重ねられて色に対しての拘りがもし低下したとしたら、その材質に価値のある方が良いと思うからです。

結婚指輪は、歳月を越えて身につけるものですから、私たちはそれを理解したうえで一時的な見方をしない様に務めています。

いずれは、本来あるべき姿に戻ると思っています。

 

ですが、少しでも綺麗な状態をキープ出来るように技術的向上を目指しています。

コーティング材をかえて、さらにwコーティングをするとによりカラーリングの強度を増すことに成功しました。

 

 

フォルムポッシュ