鍼灸2018年12月03日
今日のツボは ここに灸していない人と旅をするな と云われたツボです。

今日のツボは「肺兪はいゆ」穴です。場所は上背部 第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ 後正中線の外方1.5寸にあります。効き目は字の如く 肺いわゆる呼吸器疾患 気管支炎 咳 喘息 肩背痛 肋間神経痛などです。

 タイトルの「肺兪穴に灸をしていない人と一緒に旅をするな」というのはこの「肺兪」穴は民間常用穴であったようで、日頃より健康管理をしていない人と旅に行かない方が良いという意味合いのようです。医療も充分でなかった時代、庶民ができることとは「お灸」ぐらいではなかったのではないでしょうか。薬といったら漢方薬 時代劇を見てもなかなか庶民には手が出ないくらいの金額。時代劇の設定では親の病を治すのに子供が薬を買うために身売りなんてこともありますしね。だから専らは「お灸」。江戸時代の川柳を調べてみると「お灸」に関する川柳がたくさんの残されています。

風邪の時などにも使用しますし「肺兪」穴あたりが凝ってきますと咳も多くなってきます。鍼灸うえだでも常用しているツボの一つです。今週末くらいから寒くなるようですが「肺兪」辺りを温かくすると風邪も引きにくいですよ。寒気がしたら「肺兪」「身柱」穴辺りにカイロでも貼りましょう。