鍼灸2018年06月16日
鍼の話。

今日は「ツボ」ではなく 鍼の話です。

新しい患者さんに「鍼のイメージ」を訊くと大抵「痛そう、、怖そう」という答えが返ってきます。勿論自分の体に鍼が刺さるわけで痛いように思うのもわかります。ただ、一度鍼を打たれるという体験をするとその「痛そう、怖そう」というイメージは払拭されます。「鍼が刺さっているのに痛くない、どうして?」から「ああ、こんなもんなん」と気持ちが変化していきます。どんどんと最初のイメージとは違い、鍼を刺されること自体当たり前のようになっていきます。変な宗教ではありませんよ。平たく言えば「食わず嫌い」の人がおいしいものを食べた感覚と似ていると思います。そう「鍼が怖い」とい人は「食わず嫌い」の人が多いと思います。

でも 「以前行った鍼灸院は痛かった」のはちょっと先生の修行不足でしょうか。鍼灸うえだでは「鍼が痛かったら言ってね」と言っています。たまには患者さんに「痛い!」といわれることはありますけど・・・。

身体の異常な部分に鍼を刺すので正常な感覚の「痛い」が感じにくいんです。例えば夏に蚊に刺された。痒いですよね。掻いて掻いて挙句の果てに血が出てきて・・でもそれが気持ち良かったりしません?普通の状態の時に掻いて掻いて血が出るくらいなんてできませんよ。それは異常な状態だからなんです。

鍼灸師は指の感覚でそういった場所を見つけて鍼していくんです、だから痛いなんてありえない。(たまにずれて痛い時もあるけど)

鍼って怖いものじゃないんです。少しは理解していただけました?