鍼灸2018年06月12日
今日のツボは 紀元前から有名なツボです。

今日のツボは「湧泉ゆうせん」です。場所は足の裏にあり、足趾を屈して最もへこむところにあります。

よく足つぼマッサージなどといいますが、昔からある経穴経絡にあるツボはこの「湧泉」のみです。大抵の場合は瘂sにおける「反射区」といわれるもので ここだったら胃腸、ここだったら腎臓 といったふうなものです。

場所が場所だけに鍼をすることは少なくお灸が多いです。私はkのツボを使うのは苦手ですが・・。

タイトルに書いたように紀元前から有名なツボだそうです。前漢(これが紀元前)の時代に 名医がその「湧泉」と他の場所で3カ所刺したら(この人は刺したんですね) 足が熱くまた喘息状態だった女性がたちどころに治ったという鍼灸の有名な本に書かれています。

効果としては 内分泌系(勃起障害 女性赴任症)精神神経系(記憶障害 ヒステリー) 循環器系(下肢の冷え)消化器系(食欲不振 便秘) 呼吸器系(咳)など有効と本には書かれており多くの治療家が利用したことがうかがえます。

最近の研究では「足底の刺激は脳血管性痴呆症(いわゆる認知症)の機能回復に簡便で有効」という報告もあります。認知症の話が出てきたのでもう少し。認知症予防に軽度な鍼治療が有効という報告もあります。軽度の鍼治療というのはいわゆる「小児はり」。高齢者に「小児はり」を行うことで認知症予防につながると鍼灸業界も声を高めているのですが・・・。あんまり届いていません。身体を刺激することが良いということはこの「湧泉」や「小児はり」で理解していただいたと思います。少しでもいいので身体を刺激してください。