健康管理DES2021年06月20日
生活習慣・環境と生体リズム(1)

生活習慣の乱れと環境の変化

■現代の私達の生活や環境というのが、どれほど自律神経失調症(不定愁訴)や、うつ病を発症させる原因(誘因)となっているのかを、考えたことが有りますか?

 

○生活習慣の乱れ

東京をはじめとする、大阪・名古屋などの大都会から、地方都市に至るまで、その様相は完全に夜型に移行しています。コンビニ等の無い市町村も(一部を除き)、ほとんど見当たらないくらいです。
労働環境も昼夜交代制・夜間勤務など24時間体制で業務を行っています。
こうした生活環境は、完全に自然のリズムにそぐわない生活になってしまっています。


しかし、生活環境が変化しても、何も変わってないものがあるのですが、それは何だと思いますか?

 

※それは、私達の体内環境です。
つまり私達が生まれながらにして持っている自律神経の機能は、昔と同じように時を刻んでいるのです。

 

人間が健康に生活をするために、なくてはならない必要条件の一つに、「睡眠」があります。
人類史上近年にいたるまで、人間は日が暮れるとともに眠り、日が昇るとともに目覚めるという自然に沿ったリズムで1日の生活が始まっていました。
しかし、最近は文明の発達とともに夜も昼間と変わらない行動ができるようになりました。


生活リズムがここ100年以内のうちに急激な変化を遂げた結果、その他の社会環境ともあいまって、現代人は常に不眠症や生活習慣病などに悩まされるようになりました。

 

○朝目覚め、昼間に活動する=交感神経が働く

○夜間の就寝時間=副交感神経が働く

 

たとえば、夜更かしや徹夜をしても、その期間が一時的であれば自律神経はバランスを保ってくれます。

しかし長期間に亘り、昼と夜の生活が逆転すれば、必ず自律神経のバランスに支障をきたすでしょう。。(=自律神経失調症)
のみならず、交感神経と副交感神経が入替る時間帯(早朝・深夜)に、
狭心症や不整脈を発症することもあるのです。

 

※【生活習慣の乱れ⇒夜間活動型⇒自律神経失調症が発症⇒様々な病気が重なって、寿命が短くなる】

 

○環境の変化

私たちを取り巻く社会環境は、(情勢の国際化・高齢化・核家族化・少子化等々)年々凄まじい勢いで変化しています。そうした身体的・精神的に対する内外の環境の変化に、私たちは十分対応しきれていない状況にあります。

対応しきれない人達は、次第にストレスを抱え込むようになります。


環境の変化が自律神経失調症を生み出していると言っても過言ではありません。

 

そしてまた、交通の利便性・生活空間の完備等々、すべての面において楽になった現在、自ら体を動かすという行為が減ってきています。(運動不足
つまり環境全体に対する適応能力が低下し、精神のコントロールを抑制しきれない人間が増えているのです
。(精神コントロール、人付き合いが苦手・いじめの対象・・・)

ときに環境の変化は、個々の環境適応能力を奪うのです

 

○交感神経が優位な生活

ストレスが多い現代社会では、「動く神経」である「交感神経」を常に酷使する生活習慣になっています。「休む神経」である「副交感神経」の活動する場面が少なくなっています。


交感神経優位の自律神経のバランスになっているため、血管が縮まり心臓の負担も多くなります。

長期的にこのような状態が続くと、体に変調をきたし、自律神経失調症があらわれます。

 

 

○病気と治癒

/私達は「自然の法則」の中で生かされています。
 その法則に反した生き方をしていると病気になります。/

 

法則に逆らった分だけ、病気や症状となって現れます。
根本的に問題を解決しようと思ったら、
自然の法則と調和した生活を心がける以外に方法はありません。

(とはいえ、現代社会の中で完全にそのような生活を営むことは難しい面もありますから、できる範囲で自然の法則との調和を心がけていく努力が大切です。)

 

/調子が悪い、痛くなった! のには原因が有ります。/

 

原因となっている生活習慣に目を向けず、表面的な症状だけを治してほしいと思うことは、都合のいい話かもしれません。

 

自然法則の前に謙虚になり、身体に対して謙虚に向き合える人ほど、治癒の力が発揮されやすいし、実際の回復のスピードも早いのです。