日々の出来事2019年08月01日
愛しのW君

懐かしい写真が出てきました。

カワサキのW650です。

 

もう10年ほど前ですが、普段自分の物を欲しがらない主人が、唯一「買ってもいいかなあ」と言ったのがこのW君でした。

主人は若い頃からバイクが大好きで、また乗ってみたい気持ちが抑えきれなかったようです。

 

はるばる東北から、その頃住んでいた岡山にお嫁に?やってきました。

 

このW君のシートは渋いブラウンで、本革の手縫いであつらえた特注品でした。

その頃は土日が休みだったので、よく山や海にツーリングに行きました。

車と違い、じかに風を感じながら自然の中を走るのは、本当に気持ちが良いものです。

 

乗った後は布や幌を丁寧にかけ、日曜のたびに、主人は一日がかりでピカピカに磨いていました。

 

自慢のエンジン↓

 

お手入れ中に、隣に住む大家のおばあちゃんが突如焚火を始めるという奇襲(灰が飛んでくる!)がある以外は、牧歌的で、駐車スペースにも困らない快適なすみかでした。

 

西明石に引っ越すことになり、店を始めるにあたって、駐車場が確保できないことと、バイクに乗る時間がなくなることを考え、泣く泣く手放すことに。

 

ピカピカに手入れしていたW君は、すぐに貰い手が見つかって、また貰われてゆきました。

 

お別れの日に、W君と3人で記念写真を撮ったことを、つい昨日のように思い出します。

家族のような存在でした。

 

 

 

これらの写真は、知り合いのカメラマンさんが撮って下さったものです。