顎関節症2023年07月10日
症例3.高齢者の顎関節症

顎関節症とは

Williamsonは「下顎頭が関節窩の中で最前上方に位置し、関節結節後方斜面に関節円板を介して相対する下顎位」である中心位にて、咬頭嵌合を確立することによって、最大の効果的機能運動が最小限の筋活動によって達成可能となり、静的咬合状態も安定すると述べている。

 この中心位からずれた下顎位が顆頭の位置の移動をまねき、顆頭に関連する軟組織(筋肉・靭帯)のバランスを崩し、おのおのの筋肉痛、関連痛を引き起こす。