未カテゴリー2020年08月21日
「コーヒーいれたろか!」

今日、お客さんのお家を訪れたら「暑いやろ、コーヒーでもいれたろか。ちょっと待ってて」といきなり言われた。年の頃なら80歳も半ばを越えたおばあさんってとこでしょうか。独り暮らししてはるのでしっかりしておられるし上品な物腰の優しいという言葉がよく似合う。今日も暑かったし折角のお言葉に甘える事にして上がり框に腰かけて待った。しばらくすると奥から出てこられお盆にのせたアイスコーヒーを手渡してくれた。かすかに効いたクーラーの冷気が程よく心地よい。「ここに座らせてもらってるだけでも汗引きますわ!」「奥やったらクーラーもよく効いてるからあがるか」って言われたけどさすがにそこまではって感じでそれは断った。ちょっと世間話しながらコーヒーを飲んでると、奥から今度は扇風機を持ってきてくれはった。その扇風機っていうのがあの羽根のないD社のものだった。暑いからと思い気を利かしてくれてスイッチオンまでは良かったけど、涼しいはずの風が何となくモワーっと熱い。??と表示を見たら32℃になってるやないの!「これ32℃って出てますけど・・」って言うと「あ~それ、熱いのと冷たいの両方いけるやつやねん。青いボタン押してみて」との事。なるほど・・青いボタンをピッ。10℃表示の涼しい風が勢いよく私に向かって吹いてくれた。「あ~、涼しいわ!」偶然とは言え図らずもがな温かい・涼しいの両機能を体験できた。それよりも単なる先入観ではあったけど、扇風機持ってくる言うたら昔からよくあるリビング扇やと思いこんだ自分に苦笑した。ほんの10分ほど休憩させてもらったんやけどすーっと汗がひいた瞬間でした。「ウチに来る人は喫茶店みたいな感じでお茶飲んでいく人多いからアンタも又ノド渇いたら言いや」って言ってもらった。人の優しさに触れたひとときでした。