おはようございます。
今日も寒い1日になりそうです。花粉もたくさんで、くしゃみが止まらず、ブログがなかなか書けません。
今日は形状記憶シャツと高級シャツのトラブルのお話しを~
形状記憶シャツは、家庭で洗えるように作られています。でも、一般的に主婦は、アイロンは苦手です。
安いクリーニング店に、持って行きたくなります。
形状記憶のシャツには、樹脂加工が施され、高温プレスで仕上げると繊維が溶けてしまうので、
襟が変形したり、カウス部分が縮んでしまったり、ボタンが割れたりとクレームが多くあります。
140℃の中温で仕上げれば、ほとんどのシャツに、形態変化は現れないことが分かっています。
高級な綿100%シャツを好まれる方が増えてきているようです。
同じように機械で仕上げると、縮みと襟・カウスの変形でクレーム事例が多く聞かされるようになりました。
高級なシャツを家庭で仕上げるには、テクニックがいりますので。
「高級シャツなので、手仕上げでお願いします」とお伝えになる方が、大事な物を守ることになると思います。
料金は1000円以上になると思いますが、プロでも綿100%のシャツをきれいに仕上げるには
時間がかかります。機械仕上げの5倍くらいの料金をお客様からいただきますが
利益は機械仕上げの半分もありません。
これは、家庭でできない仕上げを きれいに仕上げることが、
クリーニングのプロとしての心映えだと思っています。
以前に、すし屋さんのご主人が、トロは利益は薄いが美味しいトロを仕入れて、お客様の前に出すのは、
寿司職人としての心映えだと話されたことが忘れられません。
私も、プロとしての心映えを忘れずに~高級シャツを完全手仕上げで丁寧に仕上げています。
高級なシャツは、高級な仕上げで~大切に長く着ていただきたいと思います。
今日も良い1日を~
衣装ケア工房 泉
臨時休業 11月11日(月)~14日(木)