つぶやき2018年01月14日
愛媛の父

私の実家は愛媛の海の近くで小さな旅館をしていました

去年『白寿の祝い』を迎えた父は

93歳までお客様を迎えて調理に携わっていました

河豚や鱧などの高級魚が漁れる漁場近くなので

魚の美味しさは格別で お客様にも喜ばれていました

その父は若い時、洋服の仕立ての仕事をしていて

着やすいスーツだと皆から喜ばれていたそうです

そう言えば雑巾や簡単な裁縫を

母ではなく父が担当していたのを覚えています

絵を描いたり詩吟など器用に習得して楽しんでいましたが

近年は歳のせいか身体の不自由を感じているようです

 

楽しく生きるすべを持ち合わせていて

自分が生涯活躍できる場所があれば

人生の終盤を充実して過ごせるだろうと

何となく感じてはいますが

やはり健康であることが

第一条件であることに変わりないようです

 

去年 帰省した際に聞いた父の言葉は

「これからまた一旗揚げんといかん」

流石 大正生まれ へこたれません

 

父と顔がよく似てきた店主