今日のツボは「頬車きょうしゃ」穴です。場所は顔面部　下顎角の前方1横指のところにあります。効き目は歯の痛み特に下歯痛　奥歯に良く効くらしいです。顔面神経麻痺　三叉神経痛に効きます。

中国に「指鍼ししん」という方法があるそうで、文字通り「指を鍼の代わりにする」そうです。中華民国時代に鍼の名医がいてそれを使ったそうです。あす歯痛患者さんに「指鍼法」を施すことになったそう。両側（治療する人）の母指で左右の「頬車」穴を同時に強く圧迫し、爪で断ち切るように上方に押したところ　患者さんは「痺れてきて痛みが減った」とのこと。同様に数十回行ったら「歯の痛みは無くなった。耳の前で痛みがある」また6～70回押したら「耳の前のいたみが取れて歯は全く苦しいところがなくなった」そうです。

指といえど回数は多いと思いますが　効き目はあるんでしょうね。この「頬車」穴は現代中国文献の統計では「歯痛に対する常用穴のナンバー3だそうです。効くというかよく使われていることは間違いないですね。