鍼灸2023年10月01日
治療の視点を変えた患者さん

今年 2023年のゴールデンウィーク前に来院した患者さんは私の治療人生を変えたといってもいい患者さんでした。

それくらい治療スタイルが変わってしまったのです。

その患者さんは 鍼灸うえだの常連さんです。ただ違ったのはいつもと違う症状の訴え。誤って側溝に左足がハマった。なので足が痛い という訴え。ハイハイ腰を痛めたのね と思っていると「先生、右の足が痛い」側溝に落ちたの左やから左が痛いんとちゃう。「いえいえ右です、それにうつ向けで寝るともっと痛い」そこからうつ向きで寝ると痛いとかでなかなか治療が進まない。側溝に落ちたということは腰に衝撃がありそれが原因と 三稜鍼を持ち出して吸い玉(鍼灸用語では刺絡)をするのだがスカッと良くならない。寝てて痛いからと結局イスに座って治療した。不完全のまま治療を終了し 次回もまた不完全状態。治らないことに悶々としていて色々考えた結果、この患者さんは腰ではなく骨盤自体を打ったのではないかと仮説した。そこで色々研究して 骨盤のゆがみをとる鍼の仕方をみつけた。3回目その患者さんも一応 前2回の治療が功を奏してかうつ向きになれるという。うつ向きになってもらって骨盤のゆがみを治す鍼をすると 患者さん 楽になったと帰っていきました。

鍼灸で骨盤のゆがみは治るんです。

珍しく治療に悩みましたが この骨盤のゆがみを治す治療をすると 今までと違って腰の様子が違うようです。

身体を診る視点を変えるきっかけになった患者さんのお話でした。

(この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています。)