未カテゴリー2019年12月05日
オーガニックの呪縛
当店にお越しくださるお客様は、大なり小なり健康生活に関心のある方々。
ありとあらゆる食べ物が食べられる日本。選択肢はいろいろある中で、当店のような店やインターネットビジネスでは、より安心安全な食品を求められているのですが、食性というその国の食習慣が抜け落ちている例がものすごく多いのです。
有機JAS認定の野菜、ホルモン剤や抗生物質を投与されてない肉や牛乳、無添加調味料等、こだわりを持たれるのは素晴らしいことではあります。
これらの食材で、所謂現代的なメニューを日々繰り返されるなら、それは疑問です。
例えば今日はカレーライスに野菜サラダ、次の日はパスタにスープ。等々。
もちろん、量販店の大量生産的な食材よりも断然安心ではあります。
食性というのは、その民族が昔から食べてきた、その季節、その土地のものをその国の食文化としてきたことです。
「身土不二」とも言います。
日本食は決して華やかではないけれど、ヨーグルトではなく納豆、醤油、味噌、酢、漬物などの豊かな発酵食品。牛乳ではなくカルシウム豊富な乾物(高野豆腐、切干大根、干し椎茸など)、シリアルではなくゴマや雑穀。こんなに揃っているのです。
逆に、多少農薬がかかっていようとも、日本人の食性にあったメニューを、一から(←大事)刻んで炊いたり、炒めたり、蒸したりして食卓に並べていただきたいのです。
こだわるべきは食性。
食性>オーガニック
もちろん当店は前述したJAS認定や、無添加食材をお買い物していただくための店ですが、オーガニックに囚われ過ぎて、食性を見失ってしまわれていることの多さに、ちょっとしたフラストレーションを感じています。
京都 自然食品 ナチュラルプラス